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椿まつりとは
椿まつり ~斎行日 旧暦の1月7・8・9三日間~
椿まつり  「立春に近い上弦の月の初期」と月齢を定められているのが、当神社の春祭で一般的に、「椿まつり」「お椿さん」或いは「お八日(おようか)」と親しみを込めて呼ばれています。

 現在は、旧暦正月8日を例祭日として、その前後の3日間斎行されていますが、従前は旧正月8日のみが斎行日であったので、古老達は現在も「お八日(おようか)」と称しています。

 「立春に近い上弦の月の初期」は、丁度冬の厳しい寒さも峠を越し、物の芽が動き始める頃ですので、農閑期も終りを告げ、椿まつりの終了後には“田起し”“播種”を始める慣習が愛媛県をはじめ四国各地にあることから「伊予路に春を呼ぶまつり」として「椿まつり」を愛しく待ち焦がれていた様子が伺えます。現在では、全国各地から毎年約50万人の参詣者で境内は3日間賑わいますが、国道33号線交叉点から神社までの約1Kmの県道と平成15年に開通した「はなみづき通り」交叉点から神社まで約500mの県道は、全面交通遮断され、その県道両側に約800店の露店が立ち並ぶ状は圧巻です。椿まつりは初日の午前0時に大太鼓で開始を告げられて以来、最終日の24時迄72時間昼夜を徹しての比類のないお祭りですが、生活時間が多岐に亘る現在、参拝者が年々増加傾向にあるのは「椿まつり」の時間帯が認識されているからでしょう。
椿まつり  「椿まつり」期間中の特別祈願祭は、「縁起開運」「商売繁昌」「大漁満足」を祈る人々が数多く見受けられますが、その昔の「椿まつり」は、祈りを捧げた後に大きな椿の樹の下で山村で採れた“山の幸”と“海の幸”つまり魚介類とをやりとりする物々交換の市と、情報交換をする場でもあったとの説話があります。

 現在も「椿まつり」期間中は参道・境内ともに大変賑わいますが、通貨の流通のない頃の「椿まつり」に詣でる人々の様子が、今も昔も変わっていないのが「椿まつり」の歴史です。